「通貨発行権のある国は財政破綻しないのか?」.「日本は炭鉱のカナリア」他

2020年10月15日

本日10:30-11:30朝日新聞主催「世界地球会議」で「ポストコロナの日本経済 財政破綻は避けられるのか」に出演です。世界地球会議①

1.「通貨発行権のある国は財政破綻しないのか?」

昨晩中に私のtwitterに以下のリツイートがあった。「『これだけ国債発行してんのになんで財政破綻してへんのか??』は問われへんのかな…?? 『そもそも通貨発行権のある国は財政破綻するのか??』とか。 財政均衡派にとって、それらの問いはタブー??」私の返事は以下の通り。「何十回と答えています。いくら国債を発行しても半分は日銀が紙幣を刷って購入し資金供給しているから財政破綻はしません。その代わり日銀が今、債務超過(=紙幣暴落=ハイパーインフレ)の危機を迎えています。通貨発行権があっても、信任される通貨が発行できるかは別。ですから世界中で国債引受けが禁止されています」

2.「日本は炭鉱のカナリア」

昨晩中に私のtwitterに以下のリツイートがあった。「これだけ国債発行してんのになんで財政破綻してへんのか??」は問われへんのかな…?? 『そもそも通貨発行権のある国は財政破綻するのか??』とか。 財政均衡派にとって、それらの問いはタブー??」私の返事は以下の通り。「緊急時に財政出動して問題ないのはドイツのような財政健全国のみ。日本のように平時に借金を積上げた国は、緊急時に即ドボンとなります(起きなくてもいずれドボンだが)。ドボンを少しでもソフトにするのがワイズスペンディング。将来2度と同じことを繰り返さないためにも平時の健全財政は肝に銘ずべきです。」

その返信に、同じ方から、さらに「じゃあ、ドイツ以外はどうなるんですか?どこの国も財政出動してるんですけど?」とのリツイートがあったので、以下のようにさらに返信した。「崖っぷちまで100メートルの財政出動競走で日本はゴールまであと5メートル。米国等は出走後まだ30メートルくらい。日本が崖下に落ちたのを見ればまだU ターン出来る(=大増税という手段でしょう)位置にいます。日本の惨状を見れば、その国の国民も大増税を受け入れるでしょう。日本は炭鉱のカナリアです」

3.「日本は緊縮財政、それとも放漫財政?」

昨日twitterに「日本が緊縮財政なら米国は超超緊縮財政、欧州も超超緊縮財政。ドイツなどは超超超超超緊縮財政となってしまいます。ドイツは健全財政、日本は放漫財政です」と書いたところ、昨晩、以下のリツイートが来た。「日本が放漫満財政ならアメリカはスーパーウルトラ放漫財政、中国はスーパ0ウルトラハイパーミラクルロマンチック放財政ですねIMG_9373

私の回答は以下の通り「れいわの資料のようですが、財政出動=公共投資と間違っていませんか?基準になる1997年は第2条に「財政は危機的である」と書かれた財政構造改革法案が成立(のちに実質廃案)した年。それから財政出動の結果である赤字総額は3倍。この図のように、日本の財政支出伸び率が、ゼロのわけがありません」

4.「インフレ・デフレとハイパーインフレでは発生原因が違う」

昨晩twitterに「そもそも、インフレになっていませんが?」とのリツイートが来た。私の返信は以下の通り「何度も答えています。インフレ・デフレはモノの需給で起こります。ハイパーインフレは中央銀行の信用失墜(=貨幣の価値暴落)で突然起こります。少しずつインフレになっていくのではなりません」