「海外勢、日本国債離れ」.「米長期金利が上昇を続けると、日銀と円はピンチ」他

2020年10月30日

1.「大阪都構想」

ニ重行政などのムダ金やバラマキを今、省かないと、その分将来の増税幅が大きくなる。今までは相対的に豊かな人がその無駄を背負ってくれていたが、これだけ国や地方の財政が苦しくなると、低所得層を含めた全員に大幅な負担増がのしかかってこざるを得ない。「都構想は賛成」が合理的な判断だと思うのだが。

2.「海外勢、日本国債離れ」

今、国債を買い増ししているのは、日銀と外国人しかいない。昨今、日本の機関は入札で購入したものをすぐに日銀に転売している(=日銀トレードという)外国人はジャパンプレミアムのせいで安い円が調達できるが故の短期間運用で、即座にいなくなると何度も私は書いてきた。その通りの現象が起きつつあるようだ。外国人がいなくなると、国債の買い手は日銀しかいなくなる。それこそThe 財政ファイナンスそのものだ。もうそろそろすべてのことが限界にきているように思う。社会主義的経済政策、金融政策はいつまでも継続しないことは歴史が証明している。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65636140Z21C20A0EN2000/

3.「米GDP、7~9発33%増」

「米GDP、7~9発33%増」。米国経済はやはり世界一強い。このニュースを、日経新聞は2面での取り扱い。前期、35.6%減の時は1面トップで大騒ぎしたのに、違和感。なお、前期、米国並みの落ち込みを経験した日本のGDPは日経景気討論会での岩田一政日銀副総裁によれば「10%台だろう」との予想だそうだ。コロナへの感染が比較的軽微で、コロナ対策への規制も緩く、かつ世界有数のコロナ対策財政出動をしたと自負している日本が、この最弱の回復ないのか?問題意識を持たねばならないだろう。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO65635670Z21C20A0EA1000/

4.「日銀総裁『経済下振れリスク大きい』」

黒田日銀総裁は「海外での感染再拡大が一段の下振れを招くリスクも大きいとみている」そうだ。モルガンスタンレーは、米国GDPは2021年4-6月期にはコロナ禍以前の規模に戻ると予想しているのに、黒田総裁は、あくまでも弱気だ。そりゃそうだろう。異次元緩和をしてしまったために、景気が回復したら日銀は倒産だからだ。黒田日銀総裁としては2023年4月の任期終了までに景気が良くなって欲しくないはずだ。冗談ではない。政策金利を上げられず(=上げれば日銀がどえらい損の垂れ流し)、ジャブジャブのお金も回収できない(=回収のために保有国債を市中に売り返したら、長期金利急騰で、政府は予算を組めず、資金繰り倒産。日銀も保有国債の莫大な評価損)のだ。金融を引き締めるどころか中立に戻す機能を失った日銀は、すでに中央銀行とは言えない。早く新中央銀行の設立準備を始めることが不可欠。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65620650Z21C20A0EE8000/

5.「企業年金、強まる逆風」

MMT論者はこの問題にどうこたえるのか?年金の運用利率が下がっている主因は、異次元緩和で日銀が長期債を爆買いし(=紙幣を刷りまくり)、長期金利を下げているせいだ。異次元緩和の地方銀行の経営への悪影響だけでなく、年金への悪影響も明確に認識されるようになってきた。財政破綻を先送りしようとして開始した異次元緩和のせいで様々なところで問題点が露呈し始めたのだ。社会主義的金融政策がいつまでうまくいくわけがない。その最終結果が、日銀の倒産だ。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65626740Z21C20A0EE9000/

6「米長期金利が上昇を続けると、日銀と円はピンチ」

10月28日の日経「ウォール街ラウンドアップ」に「直近までの関心は、優勢が伝えられる民主党候補のバイデン前副大統領が勝利し、議会選でも民主党が上下院を過半数を握る「ブルーウエーブ(青い波)」シナリオだ。大規模な財政出動が期待できるので株高は継続――。そんなリポートが出回り、株高は正当化された。」とある。ブルーウエーブが起きようがトランプ大統領が再選されようが、大規模な財政出動は不可避の用だ。それを読み込んで、米国長期金利は今後も上昇を続けると思う。FRB は腕力で長期金利を抑え込んでいるわけでは無いから、長期金利上昇は自然な流れ。そうなると、日本の長期金利もつれ高で日銀と円はピンチ。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO65541490Y0A021C2ENI000/

7.「昨日は富士霊園と大森海岸松乃鮨」

大森海岸の松乃鮨はJPモルガン時代外国人の接待によくつかったお寿司屋さん、大将、若大将は慶応大学経済学部、商学部出身だ。今年はコロナ禍のせいで昨日が4回目。写真は自粛前に、友人の女優・荻野目慶子さんとイノさんと我が夫婦で行ったときのもの。

荻野目慶子