「米長期金利上昇継続か?」「この国にはもう金が無い」他

2021年01月07日

1.「米長期金利上昇継続か?」

日経新聞いわく「バイデン次期政権で国債が増発されるとの観測が広がった。国債の需給が悪化するとの見方から国債が売られ、金利が上昇した。(中略」民主党は『大きな政府』の考え方を軸としており、国債増発が意識されやすい。と言うことだが、今CNNニュースがジョージア州上院選で民主党が2議席確保と報じたそうだ。長期金利上昇継続か?今、米10年金利1.04%まで上昇。。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO67944400X00C21A1EA2000/ 

2.「米国長期金利上昇がなぜ一大事なのか?」

世界中でお金ジャブジャブによる長期金利上昇(インフレ又はスタグフレーション)が始まったら日本だけ長期金利を抑えているわけにはいかなくなる。長期金利が少しでも上昇したら倒産の危機に陥るのは世界の中央銀行の中で日銀だけ(莫大な量の日本国債を保有し、かつその利廻りが立ったの0.2%とシミのように低いから)。その点が世界から注目を浴び、円が暴落する。日本は景気が良くなったり、インフレになったら中央銀行が危険になるとんでもない国になり下がっている。異次元緩和(=財政ファイナンス)という政策ミスの大きなツケであり、歴史に学ばなかったことのツケでもある。

梅雨で川が増水し土手を超えそうな時、まだ超えてないからこの土手は最強だと能天気なことを言っている場合ではない。あと数センチ上昇する(=長期金利上昇)と、水位が土手を超え、堤防決壊なのだから。ターニングポイントを押さえないと悲惨なことになる。私が保険の意味でもドルを買っておかなくてはいけないという理由。

3.「この国にはもう金が無い」

「雇調金財源1.7兆円不足 積立金払底」本日の日経1面トップニュース。なにも雇調金だけではない。平時にばらまきを行ってきたこの国にもう金はない。「紙幣を刷ればいい」と財政出動論者やMMTerは言うが、「紙幣を印刷できる」ことと、「信用される紙幣を印刷できるの」のとは大違い。信用が無くなれば、紙幣はいっぺんに紙くず(=ハイパーインフレ)。その契機は日銀の債務超過

https://www.nikkei.com/article/DGXZQODF0519P0V00C21A1000000/