「ありがとうございます。潮田道夫(毎日新聞元論説委員長)さん」他

2021年06月03日

1.「ありがとうございます。潮田道夫(毎日新聞元論説委員長)さん」

毎日新聞の元論説委員長だった潮田さんが、昨日、自身のフェースブックに以下の文章を載せられた。「みんなFAXを馬鹿にするが、むかし外資系銀行の某支店長がfaxでビジネスフレンドに送りつけた『プロパガンダ』と称する手書きのポジショントークは、馬鹿ウケで東京市場名物として世界に流れた。あの下手な字を書き連ねた手作り感がいいのであって、デジタル時代になって情報量は増えたがどれもなんかイマイチだ。」

これにYさんが「F巻さんの手によるものですね」と反応し、潮田さんが「藤巻さんと書いてもいいんですが」と応じていた。

いつも潮田さんのFBを拝見しているので、その一連の問答を発見した。そのあと日経新聞編集委員のXさんからは「ネタに窮すると『プロパガンダ』を見ながら日経金融新聞に『ポジション』というコラム記事を書いていました。お世話になりました」潮田さん答えて曰く「そうそう、あれが来るものだから日経もモルガンの公式相場解説パンフ(名前忘れちゃった)も読まなくなっちゃうんだよ」と書き込み。私は「実はNY広報から私の「プロパガンダ」には『JPモルガンの正式相場コメントではない』との但し書きを入れろ』というクレームが来たことがありました。『うるさい!』と思いましたが、東京の広報の顔を立てて一応入れることにしました。ただファックスで送るとつぶれて解読不能の小ささで。その後NYからの要求は無し。NY広報もあきらめた様です」懐かしい、楽しかった時代をしばし、思い出させていただきました。ありがとうございました。潮田さん。

ちなみに潮田さんは私の最初(2001年)のエッセイ本「外資の常識」の書評を毎日新聞に書いてくださった(当時経済部長)。「金融界で『プロパガンダ』を知らない人はモグリだった。(略)藤巻氏は全戦全勝といってよいほどの伝説のディーラーで、その人の歯切れのいい相場観だけに、市場参加者には見逃せない読み物だった。だが、評判になったのは、『付録』のボヤキ((個人消息欄)が飛び切り面白かったからだ(略)金融市場で大成功してみたい人、外資で働いてみたい人、面白本を読みたい人に」

こんなべた褒めの書評を書いてくださった潮田さんには当時から感謝!のしっぱなしだ。なお「外資の常識―伝説のディーラー奮戦記 (日経ビジネス人文庫)」はアマゾンの中古でまだ購入可能のようです。

(↓ 帯の「金融とユーモアのめったに見られない融合」はお茶の水大学元文境域学部長・哲学者・土屋賢二先生から頂いたお言葉)

外資の常識

2,「インフレ急加速の可能性を投資家は過小評価している恐れ」

世界最大の資産運用会社である米ブラックロックのフィンクCEOは、インフレ急加速の可能性を投資家は過小評価している恐れがあると語ったそうだ。 45年のキャリアを持つフィンクCEOいわく「大部分の人々は40年を超えるキャリアを持たず、過去30年余りにわたりインフレ率が鈍化した経験しかない。その意味でこれはかなり大きな衝撃になるだろう」と発言した。1980年にマーケットの世界に入り、ほぼ40年マーケットを見てきた私は120%同意する。今、長期債を購入しているトレーダーは、インフレが加速しや時に血反吐を吐く。私が1980年、ディラーになった時に散々見た光景だ。https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-06-03/QU31KAT0AFB901

3.「今後の日本経済は?」

本日の日経新聞1面トップ記事は「インフレ加速の懸念」の記事。インフレ/デフレはモノの需給で決まる。一方、ハイパーインフレになるか否かは、それとは別で、中央銀行に信用で決まる。信用が無くなればその発行する通貨も「おもちゃの紙幣」同様となり、いくら差し出しても人はモノを売ってはくれない。これがハイパーインフレだ。日経新聞が書くように、もしインフレ懸念が加速するならば世界の長期金利は上昇していく。上昇すれば自身が債務超過になるから、世界の中央銀行の中で、日銀開けは、必死で抑え込もうとする。日米金利差拡大で」円安進行。円が安くなれば日本でもインフレ制御は不可能になり、長期金利上昇。長期国債を巨額に持つ日銀の債務超過は莫大なものとなり、円は紙くず化。ハイパーインフレに。というのが、何度も繰り返す私の今後の様相だ。ハイパーインフレに備え、ドルを買って準備しておいた方がよいと私は思う。長年、放漫財政を放置し、「異次元緩和」で危機を先送りしたツケが、とんでもない規模でやって来る。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA26B8E0W1A520C2000000/

4,「71歳の誕生日ディナはステーキ」

自粛で外食では酒が飲めないので、今晩は、我が家でステーキディナだそうだ。それを聞いた息子が「え、71歳の誕生日祝いのディナがステーキ?」まあ、ステーキを食べる元気がまだある、ということで。たしかにサザエさん家の磯野浪平さん(54)が55歳の誕生日にステーキ食べる図はあまり想像できないかも。やはり、71歳の誕生日にふさわしいのはお寿司とかウナギかな~。