「円安進行」の理由]「英国の次は日本?」「介入はアグリー」他

2022年10月27日

1.「この2,3日の円安微修正時期こそドルの買い場」

米国景気減速思惑で、米長期金利が23日の4.25%から4.00%まで下がった。円安進行の微調整の理由。為替介入のせいではないことには注意。しかし、この米長期金利低下の動きは短期で終わるだろう。再度上昇を始めればドル高が急伸する。今は、絶好のドルの買い場としてとらえるべきだと思っている。

 

2「円安進行」の理由

そもそも私は2013年か14年ごろ財政は破綻をすると思っていた。それを黒田日銀総裁が異次元緩和という「財政ファイナンス(政府の歳出を新しい紙幣をすることによって賄う)」で財政破綻危機を先送りした。必要な時に紙幣を刷るのだから、政府は資金繰り倒産をしない。しかし刷り続ければ紙幣の価値は希薄化する。日本において紙幣とは円である。世界で最も過激に紙幣を刷りまくってきた中央銀行の通貨が世界で最も弱体化するのは当然だ。その過程が今の円安だ。「紙幣を刷れ、刷れ」と言ってきたMMT論者、財政出動論者、「総合政府で考えれば財政は健全」論者の罪は深い。

 

3,「英国の次は日本?」

英国トラス政権は、エネルギー対策等の大型財政出動、大型減税案を提案し、市場にNO!を突き付けられた。英国より財政がはるかに悪い日本は世界の投機筋の次のターゲットにならないのか?日本は計画経済国家で、政府・日銀が必死でマーケットを押さえつけているが、そんなことは長続きしない。日本は市場の力によって、膿が頻繁に流れ出る資本主義国家とは違う。近じか大きく膨らんだおできから膿がどっと流れ出るだろう。

 

4.「インフレは続く」

何度も書くが、「景気減速推測記事が出ると。すぐ、米株と米長期国債が買われる」のは世の中に金がいまだ大いに余っている証拠。日本でバブル崩壊始まった時、あきらめきれず、ブル相場に固着し轟沈していった人が沢山いたのと同じ。

金が無ければ、底値拾いをしたくても出来ない。不動産も同じ。ローン金利高と価格急騰で住宅市場から締め出された人は賃貸市場に流れる。賃貸の高さにヘキエキしている人たちは、お金が余っている限り、不動産価格が少しでも下がれば住宅市場に戻る。資産効果は何時までも落ちない。QT(量的引き締め)で余ったお金を吸収し終わらない限りインフレなど収まらない。

 

5.「英スナク新首相は『財政規律が経済の要』と分かっている」

英新首相のスナク首相は先の選挙戦では財政規律重視の主張をし、昨日の日経記事の小みだしによれば「次世代に借金をン起こさず」とあるように「財政健全派」だ。「財政再建の鬼」とも呼ばれているそうだ。やはり金融を経験した人は「財政規律が経済の要」なことを体で理解している。ただ、ここまで財政が悪化したあとでも再建が出来るのかは疑問。それにしても、財政規律を世界で最も無視し、今でも放漫財政を続ける日本の未来は真っ暗。

スナク首相

6.「介入はアグリー」

昨日の日経新聞のマーケト欄に曰く「だが市場の不意を突く政府の介入は、円安を止めるためであれば、手段を選ばないというヘッジファンドと同様の人為的な為替操作を連想させる。市場参加者が政府・日銀のこうした介入手法に嫌悪感を抱くのは、現在の相場が日米の経済状況の違いを素直に映した円安局面だと判断しているからだ」。これがマーケットも率直な感想だろう。市場ならいいが、米国が同じ感想を持ったらどうなるのか?次回為替操作国リストの筆頭に載るだろうが、大丈夫?

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB252L60V21C22A0000000/

 

7.「時代は流れる」

昨日、米国に仕事で電話した。コレクトコールでかけてくれと言うので、日本の通信会社に「コレクトコールお願いします」電話したら、外国払いのコレクトコールサービスは終了したとのこと。確かにZOOM 、line, Skypeが発達しコレクトコールなど、もう誰も利用しないのかもしれない。時代の流れを感じた一瞬だった。留学時代(1978-80年)は毎日曜日、東京に残っていた婚約者(今、家内)からコレクトコールで電話をもらったものだ。目が飛び出るほど高かった。

 

8「BBCインタビュー」

久しぶりにBBCからインタビューの申し込みが来た。昔は東京のスタジオに行ってシンガポールのキャスターとスクリーンを通じてのやりとりの生中継だった。BBC のインタビューに出ると、英語で失敗し、毎回しょげかえって事務所に帰っていたものだ。秘書の知野見が「勝負に勝った時のドヤ顔を見ると憎らしくなるけど、BBC から帰ってきたときのフジマキさんは何時も本当にかわいそうになってしまう」と言っていた、しかし、何度くじけても、又出かけていくんだよな~。マーケットで負けても、負けてもあきらめずに果敢に飛び込んでいくように。

で、今回のインタビューの申し込みも身構えたが、日本人のMC の方が日本語で聞いてきて、それが記事にするだけだった。あ~、よかった。

 

9.「私の英語」

英語の下手さ加減と言えば、大西先輩に「英語が下手だ、なんて言われなくたって、ふじまきの日本語聞いてりゃ、英語も下手なことくらいすぐわかる」と言われてしまった。英語は、スクリーンを通じると、一層わかりにくい。

一度はシンガポールにいる男性MC の英語が分からず、Pardon を3度も繰り返してしまったことがある。それでもわからなかったので、質問と全く関係ない(と思われる)回答をしてしまったものだ。普通、Pardonと言えば、言い回しを変えたり少しゆっくりしゃべってくれるのに彼は、言い回しもスピードも全く変わらなかった、「なんだ、こいつ」と思ったものだ。BBC の英語インタビューは。毎回そのような繰り返しだった。

 

10,「一昨日は『久しぶりの木久蔵師匠』

一昨日は、午前中BBC のインタビュー。12時からテニス、夕方は久しぶりに林家木久蔵師匠と林家正蔵師匠の二人会@池袋。落語会終了後、夜11時まで宴会。いつも師匠がいると座が盛り上がり楽しい。

(↓写真  私の対面が木久蔵師匠)

 木久蔵師匠

11.「本日」

本日は朝5時に起きて6:00から6:10までTBSラジオ「生島ヒロシ」の「おはよう一直線」に電話出演。

9:00 -11:30 テニス

昼食、昼寝をしてから19:00-21;00はレセプション@大手町の予定