「超超遅すぎる男」「通貨発行損が巨大になっていくので日銀は利上げなどもう出来ない」

2025年05月01日

(ここに述べる意見/分析は日本維新の会の公式見解でも分析でもありません
私の個人的見解・分析であることをご理解ください)

1.「超超遅すぎる男」
「超超遅すぎる男」
トランプ大統領がパウエルFRB 議長を「遅すぎる男」と称したが、植田総裁は「超超遅すぎる男」と言える。政策金利0.5%、CPI 3%とすると、実質金利はとんでもないマイナスだ。これは普通だと時間差でインフレを加速させる。インフレを止めることが出来なくなる。総裁は先ほどの記者会見でBehind the curveではないと答弁されたが、Behind the curveもいいところである。かっての日銀は先に先にと動いていた。これほどBehind the curveだったことはかってない。
なぜBehind the curveになってしまったか?
利上げが出来ないからだ。利上げをすることは日銀野自死になってしまうからだ。日銀が摘んでしまうからだ。これが今、私が日銀が摘んでいるという理由である。
2,「通貨発行損が巨大になっていくので日銀は利上げなどもう出来ない」
政策金利が0.5%の現状で通貨発行益は甘く見たとしても、ほぼフラットだ。
昨年の受取利息は2,4兆円程度(例年はいつも1.5兆円程度だった)
一方、支払金利は政策金利が現状の0,5%で2,5兆円程の支払いになる(日銀当座預金残高500兆円に0.5%を払う)
したがって通貨発行益は現状でほぼゼロ。これ以上の利上げは「通貨発行損」の発生となる。
実質金利がマイナスであればインフレは時間差はあるものの加速していくのが歴史の教えだ。それでも今のように利上げを躊躇していると円安が進みインフレがさらに急速に加速していく。支
それを抑えようと、思い切って利上げを刷れば、払い金利はますます増大し通貨発行損は巨大になっていく。
私が何度嘘だと言っても、総裁は金利上昇に伴い受取利息も同様に増えるから問題ないと答弁されるが、昔と違い日銀の保有国債が長期債(固定金利)なのになぜ、すぐ受取利息が増えるのだ?嘘をつかねばならないほどに日銀は追いやられている。
満期が来て乗換えない限り、長期債の受取利息は増えない。
インフレ対応策として利上げの出来ない中央銀行など中央銀行の体をなしていない。すでに終わっている。バラマキとそれに対処するために財政ファイナンスを行ってきたツケは極めて大きい。