「FRB は利下げ?利上げするべき時期ではないの?」「通貨マフィアの一人と称された元大蔵省財務官の行天豊雄氏の警告」「根拠なき楽観論がまかり通っている」他

2025年09月16日

1.「FRB は利下げ?利上げするべき時期ではないの?」

FRBは9月に利下げをするというのが市場のコンセンサスのようだが、株価が最高値を更新中に利下げをして大丈夫なのか?日本のバブル(1985年~90年)に学んでいないのか?バブルは狂乱経済と言われた。資産効果ゆえ(資産を持っている人がお金を持っている人が消費を増やし、株価が上昇する。それを見て、資産を持っている人がもっとお金持ちになったつもりで消費を増やすという好回転)である。

日本のバブル時は1年に30円、40円の円高が進んでいた(=デフレ効果)があったのでCPI は0.3%くらいから0.5%でインフレは進行しなかった。それでも引締めが遅れたと当時の澄田日銀総裁が反省している。

今の米国は当時の円程のドル高が進んでいない。401Kで非常に多くの人が株を補油しており、資産効果は強い。それにまして関税の影響もある。物価上昇が加速しそうだ。

これを考えると、政策金利は今、下げるのではなく引き上げインフレに備えるべきだと私は思っている。

 

2,「通貨マフィアの一人と称された元大蔵省財務官の行天豊雄氏の警告」

プラザ合意の交渉に携わり為替マフィアの一人と称された元大蔵省財務官の行天豊雄氏が円安による物価上昇を気にされている。

12日のロイター記事によると「金利が低すぎて円安になっているという事実は否定できない。放っておいてインフレにならないかという心配はあると思う」とインタビュー記事でのべられたのだ。

そして普通なら「日銀は利上げすべきだ(注;物価上昇には日銀の金融引締めが唯一のそして最強の方法である)」と来るはずだが、行天氏は「(インフレにならないかという懸念を払拭するための方策を)日銀が考えてもらわなければいけない」としか述べなかった。

利上げをしなくてはいけないのだが、日銀が利上げをすれば、日銀自身も弱小金融基金も、(そして政策金利の引き上げにより長期金利が上昇してしまえば)

財政も危険な状態になるから出来ないことを行天氏は百も承知のはずだから、短銃に「英上げすべし」と言えなかったのだと思う。

https://jp.reuters.com/opinion/forex-forum/33SC23HCJJLBLKW26CUO3W2OSY-2025-09-12/

 

 

.「根拠なき楽観論がまかり通っている」

一昨日の朝日新聞編集委員・原真人さんの記事。

「日本には巨大地震のような『想定される危機』が複数あるのに、備えが十分ではない。データから導かれた『未来の警告』は重視されず、根拠なき楽観論がまかり通る。与野党とも目先の権力闘争ではなく、国民の生命や財産を守る政治に立ち戻るべきだ」

原さんは「想定されるリスクとして◆人口減少と超高齢化◆大震災や大噴火◆食料安全保障をめぐる危機◆財政の悪化を上げられ、財政の悪化に関しては「国債の発行残高は1100兆円超。経済規模に対する借金依存度は先進国で最悪だ。日本銀行による事実上の国債買い支えでしのいできたが、もはや限界だ。最近は国債も、通貨円も安くなった」としている。

問題は原さんのおっしゃるように「根拠なき楽観論がまかり通っている」点である。

https://www.asahi.com/articles/DA3S16302220.html?iref=pc_ss_date_article

 

4.「島田先生のお母様のお葬式」

本日は島田先生のお母様のお葬式@本八幡に行ってきた。出棺の時小さな曾孫さんが「おばあちゃんバイバイ」と声をかけているのを見た時は思わず涙が出た。身内のように感じてしまう本当にすばらしいお母様だった。安らかにお眠りください。

島田先生