1.「タカ派色を出してもハト派色を出しても円安」
本日の日銀植田総裁記者会見でタカ派色を出さなければ円安加速。タカ派色を出せば長期金利上昇で日銀と金融システム自死に一歩前進。結局円安。どちらの道筋を取るか?
2.「パーティー真っ最中にシャンパングラスを回収するのが中央銀行の仕事のはずだったが」
1980年からマーケットにプロとしてどっぷり浸かっていた私の経験からすると日銀とは早め早めの行動を起こす存在だった。インフレの気配があればその前兆で引き締め、それが間違っていれば引き下げればいいと言う発想。パーティー真っ盛りの時にシャンパングラスを回収するのが日銀の仕事と言われていた。こんなに頑として動かない日銀は初めて。パーティーが終わり、お客が全員帰ってしまったのに残ったシャンペンを1人飲みまくっていうのが今の植田日銀。日銀が動けば、自身とその発行する通貨.円が崩壊してしまうのたから動けないのは明白。短期金利は上げてもあと1回0.25%だけ。1回あげれば通過発行損の垂れ流しが始まり、世界でも類を見ないほどの財務状況の悪化ぶりを世界に喧伝してしまう
3「金利上昇期に世界で最も醜悪なポートフォーリオを持つ日銀」
物価上昇時には、中央銀行は政策金利を上げ、マーケットが決める長期金利も上昇するのが普通の姿。こういうときには短い期間の資産を保有し、できるだけ長い期間の負債を持つのがポートフォリオを預かるものの常識。これを間違えるとシリコンバレーバンクのように簡単に倒産する。 この原則から世界ダントツで逸脱してるのが日本銀行。世界最大規模で真逆のポートホォーリオを組んでいる。すなわち長期固定金利の資産(= 10年国債20年国債、30年国債、40年国債)を、超超短期負債(=日銀当座預金)で調達しているのた。このポートフォリオでは金利上昇期に、受け取り利息はほとんど上がらず(=長期固定金利資産だから)支払金利はぐいぐい上がっていく。(=超短期負債だから)。債務超過になり、その発行する通貨の信用も失墜する。 異次元緩和(=異次元緩和、統合政府論の実践)を行った後の不様な姿。日銀が屁理屈を言って金利を引き上げられない理由。
4,「スティグリッツ教授が財政出動を提言。So What?」
昨晩、「スティグリッツ教授が『日本は財政出動をすべき』と言っているぞ!とのリツイートが私のX に来た。
以下のように回答した。
「何度も書くが欧米の学者など日本の事情に全く興味がないし知らない。私が JPモルガン勤務時代.米国の著名経済学者や著名人の多くが私の支店長室に来て、日本の事情を一生懸命聞いていた。そして翌日、私の下手なフジマキイングリッシュを正しいイングリッシュ直して発信していた。それが現実。それにスティグリッツ教授はその後大きく意見を変更しているはず」
5.「フジマキはマーケットの素人か?」
一昨日、以下のリツイートが私のX に来た・
「この程度で驚いてるから素人だと言ってるのであって、 売買当事者が多く見ていて尚且つ盲信させ易いキャリア(只の転職履歴)を持つ人間が、毎日のように浅はかな意見垂れ流すのは害悪でしかない。 本は売れるだろうが」
以下のように回答した。
「マーケットのプロと言われるのは大変なことなんですね。昔、メガバンクの為替のチーフトレーダーが部下になり、入社してすぐ「フジマキさん1人の為替ポジションは前の職場の会社全体のポジションよりでかい」と言って驚いておりましたが、私はプロップトレーダーで為替、株、金利商品全てでポジションを取っていました。
その中で断然小さかったのが為替のポジション。それでも貴兄にとっては私はド素人だそうだから、プロと言われるのは本当に大変だ」
6.「取引経験があるとの理由のみでプロとはいえない」
上記の回答に対し、さらに反論が来た。
「君のキャリアも公表分は知っているし君の著作も全てではないが読んだ上で言ってるんだよ。 どの商品の取引経験があるのかないのか?は君が相場に対して素人かどうかという問題とは別。まさかそんな事も分かってない訳でもなかろうに」
以下のように回答した。
「どうでもいいけど、会社がポンと大きなポジションを与えてくれると思っているのかしらん?実績を積み上げて会社がそのトレーダーを信用してからでないと、ドでかいポジションをくれるのがわからないのかね〜.常識だと思うのだけど。 だから貴兄はマーケットの経験も何もないド素人の教祖様たちを信じてしまうんでしょうな」
7.「フジマキに対する世界の金融市場関係者からの評価」
なお、上記に関し、以下のリツイートを元メガバンクのトレーダーの方から頂いた。
自分じゃ言えないことを書いてくださってありがとうございました。
「メガ銀でプロップやっていた時代、藤巻さんは全知全能の神ではなかったものの、神様と人間の間くらいの存在として、世界の金融市場関係者から崇め奉られていました。長年のCredit Cost低下で市場はEquity Story 全盛(Only?)の地代が続きDebt storyが死語に。氏の話を理解出来ない人が大半になったのは残念です」
8.「過去の栄光とは」
昨晩、以下のリツイートが私のX に来た・
「まだ色々言ってますねぇ。。
金融のプロでありながら、経済のド素人。。酷いもんです。。
過去の金融での栄光が恋しいんですねぇ」。
以下のように回答した。
「何度も書くが、以下、哲学元お茶ノ水女子大学文教育学部長.土屋賢二先生のお言葉『過去の栄光とは売れなくなった芸能人がすがるもの。ただし過去の栄光を笑う者は、過去の栄光すら持っていない』」