(本日第3弾)
本日は朝に第1弾、昼に第2弾をアップしています。こちらもお読みいただければ幸いです。
1,
日銀植田総裁の記者会見で朝日新聞原編集委員が非常にいい、そして鋭い質問をされた
「株ETFの整理に100年かかるとのことだが、保有国債の整理も100年以上かかる可能性がある。そんな政は中央銀行の政策として許されるのでしょうか?」
この原編集委員の質問に植田総裁はしどろもどろの回答。やってはいけないのは当たり前、だからだ。
経済状態が100年間、平穏無事だとは思えない。小さな波が起これば日銀はアウト。小さな波どころか大きな波が続々と日銀を襲うだろう。
2.「異常な状態を100年継続するつもりなのか、日銀?」
日銀植田総裁は本日の記者会合で株ETFを完全に売却するまで100年以上かかることを認め、我々は生きていないとおっしゃった。何度も繰り返すが、株を保有している中央銀行など日銀以外に無い(金融政策以外の目的で少額保有しているスイスの中央銀行を除く)。日銀は日本1の株保有者だ。世界の中央銀行では異常とされて(=行ってはいけないとされる政策)を100年も継続するのか?
100年間、株の大暴落はないと信じているのか?
3.「ベースマネーがデカいままだと市中にばらまかれたお金を減らすことが出来ない」
市中にばらまかれているお金はベースマネーと呼ばれる「日銀の「発行銀行券+日銀当座預金」∔と政府発行の「硬貨」」が民間金融機関の信用創造で拡大し膨らんでいく。
「日銀の『発行銀行券+日銀当座預金』∔と政府発行の『硬貨』」はベースマネーと呼ばれるように、いわば種銭であり、これが「でかく」なるとターボが効いて市中にばらまかれるお金の量は莫大となり、コントロール不能になる。
お金の価値が棄損するということ。
4.「株を保有するということはいくら物価上昇しても37兆円のお金は回収できないということ」
株を保有し続けるということは①「中央銀行が通貨の信用保持のために保有してはいけない株(価格が被以上にボラタイルする)を超長期期間保有する」という大問題と、その分の「日銀当座残高を減らせない(=ばらまいたお金を回収できない)という大問題が存在する。
私が金融マンの頃(1998年)は発行銀行券56兆円、日銀当座預金残高は4.4兆円でベースマネーは約60兆円。
現在は発行銀行券117兆円、日銀当座預金残高は529兆円でベースマネーは646貯円。バブルになるとベースマネー(種銭)が巨大のままゆえ、信用創造によって市中のお金は洪水のようにあふれ出す。
それをコントロールするのはマネタリーベースの縮小で昔のレベルまで戻す必要がある、しかし株保有で巨額の日銀当座預金が100年間減少しないそうだし、国債保有の整理に100年かかるのなら日銀当座預金(マネタリーベース)は100年間、とんでもなく大きい残高のまま。
未曽有の物価上昇が起きる。その前に日銀自死で円は法定通貨で無くなるだろう。新しい中央銀行へのとっかえは不可避と私が言う理由。