1.「なに?東京駅発き新幹線の最後尾が東京駅のプラットホームを出る前に降りる準備をしろと言うのか?」
なに、この今朝の日経新聞の1面トップ記事のタイトル?
意図的なのか無知なのか知らないが、このタイトルのつけ方はミスリーディングだな~!
出口を出るまでに株ETF は110年以上、不動産リートは130年以上、それらよりけた違いに保有している国債などは、更に多くの年月が必要だろうになにが「最終出口」だ
これなら東京駅発大阪行き新幹線で列車の最後尾が東京駅のプラットホームを出る前に「大阪で降りられる方はお降りのご準備をお願いします」と車内アナウンスをするようなもの。
2.「異次元緩和は、きちんと出口を出てから評価が定まる(白川元日銀総裁)」
今朝、私のX に以下のリツイートをいただいた。
「このタイトル(注:日経っ新聞のタイトル)はミスリードですね・ 自分は白川前総裁が言っていたのが本当の出口だと思います。 きちんと日銀の保有国債を適正なレベルまで落としてこその出口。 それまでは評価は定まらないと仰っていましたよね・ 出ようとしているが長期金利は上昇、インフレも亢進で出口が見えないのが現状ですよね」
以下のように回答した。
「そうです。白川元日銀総裁は、退任会見の時「異次元緩和は、きちんと出口を出てから評価が定まる」とおしゃっていましたね。失敗することは正統派金融論を学び実務についていた人にとっては明確に予見可能だったということです。
ド素人の教祖様や『なんちゃって経済学者』の影響をきちんと拒絶できなかったのが今の日銀の惨状です。終身雇用制の仕組みのもとでは将来の出世や天下り先等が気になって正々堂々と反論できなかったのかもしれませんが」。
3.「100年先、20代後の日銀総裁も背負う異次元緩和の『負の遺産』」
昨日、日銀政策決定会合の後の記者会見で「出口まで100年かかる政策を中央銀行たるもの行っていいのか?」と総裁に鋭く突っ込んでいった朝日新聞原編集委員の記事。先ほど紹介した日経新聞のタイトルよりも、このタイトルの方が、よほど正確に物事を伝えていると私は思いますが。。
「日本銀行が物価を上げるためと巨額のお金を世にばらまいた「異次元緩和」。その後始末には少なくとも100年以上の年月を費やし、20人以上の日銀総裁かかわる―― 日銀にとってそんな不都合が浮き彫りになった」
「植田和男日本銀行総裁はこの日の記者会見で質問されると、「単純に計算すれば100年以上かかる」とあっさり打ち明けた」
https://www.asahi.com/articles/AST9M4HSPT9MULFA057M.html?iref=pc_ss_date_article
4.「ただただ、異次元金融緩和の傷跡の大きさにおののくばかり」
元日経記者の磯野直之氏が以下のツイートをX に載せた。
「110年くらいかけて株ETFを、130年くらいかけてREITを売却する計画を発表した日銀。植田総裁は、自らに続くボードメンバーにもこのペースでの売却を続けてほしいと語った。とりあえず小さく始めてその後加速する考えではなさそうで、しかも何代も後の総裁や政策委員会の判断も縛ろうとするような発言をした。 日銀の生え抜きがしり込みするような環境下で総裁職を引き受けてくれた植田氏を強く批判できない。 ただただ、異次元金融緩和の傷跡の大きさにおののくだけだ。100年以上かかる正常化とは、正常化は無理と言っているのに限りなく近い。この『100年』が世界の金融資本市場参加者に日銀財務の惨状を雄弁に伝え、円の暴落につながっていく恐れすらあると感じる」
以下のようにリツイートした。
「株ET Fの110年や不動産R EITの130年だけでなく、発行額の半分以上保有している国債の処分には130年以上のとんでもない年月がかかるだろう。なにせこの12年間、年間国債発行額の6割から9割をも日銀が買っていたのだから、少しずつ保有額を減らすといっても新たな借り手を見つけるのは容易ではない。もちろん長期金利が1998年ロシアのように80%位に上がれば別だが、それでは当然ながら国家予算を組めない。私が新しい中央銀行にしないと物価上昇は収まらないと言っている理由」
5,「2年前から長期金利が0.5%も上昇しているのに何故、今、日銀は純資産で、取り付け騒ぎも起きていないのか?」
今朝、以下のリツイートが私のX にきた。
「長期金利は1.6%にもなるが、いまだに日銀は純資産。取り付け騒ぎは起こらず」
以下のように回答した。
「私が2023年7月に長期金利が当時の1.1%から0.5%も上がったら日銀の債務超過や弱小金融機関に取り付け騒ぎが起きると書いた。にもきわらず、今、日銀の債務超過や弱小金融機関への取り付け騒ぎか起こっていないではないかと文句を言いたいようだが、ひとえに日経平均が当時の33,000円から45,000円に上昇したせい。大企業が本業では大赤字、債務超過なのに馬券が大当たりして、債務超過や大赤字が避けられたのと同じ状態。日銀が通貨の信用を守るために保有してはいけないと金融界で信じられている株を処分するのに、100年以上もかかると言っているが、これを20年で処分すると言ってみれば、昨日の株価の動きからみても明らかなように株は大暴落。日銀の債務超過と弱小金融機関への取り付け騒ぎは不可避。逆に言えば、だからこそ株保有額0への正常化には100年かかる。国債保有残高の正常化にはもっと時間がかかるだろう。昨日は日銀が詰んでいることを日銀自ら吐露してしまったということ」
6.「民間金融機関にとって最悪のポートフォーリオを作っても中央銀行ならば大丈夫なのか?:
昨晩、以下のリツリートが私のX に来た。
「確かに短期負債・長期資産の組み合わせは通常の金融機関なら致命的ですが、日銀はあくまで通貨を発行できる中央銀行です。 帳簿上の債務超過があっても即座に信用失墜には繋がりません。 本質的な問題は、金融政策一本で景気を動かそうとした点にあり、財政との協調不足こそが最大の欠陥でした。
以下のように回答した。
「中央銀行は自らが紙幣を刷れるので資金繰り倒産はしないが、その通貨が信用を保てるか(価値が棄損しない)かは全く別の話。昔、長州藩が堺の商人から鉄砲を買う際、買うたびに新しく藩札を刷って決済に使っていれば、お金はいくらでも用意ができるが、その通貨で堺の商人が鉄砲をいつまでも売ってくれるかは疑問(=通貨価値の毀損)。そうなれば、通貨の信用を守るために、財政が健全な中央銀行を新たに使わざるを得ない」
7.「日銀事情がわかっている日銀OB や財務省OB は逃げたのに植田総裁は受けた。前任者の罪として逃げられるか?」
今朝、以下のリツイートが私のX に来た。
「厳しすぎる言い方。前日銀総裁がやったことなのに…。」
以下のように回答した。
「かっては垂涎の的だった日銀総裁職を取り合っていた日銀OBや財務省OB (日銀総裁は財務省OBの最高の天下り先)の候補者たちが内部事情を知っているがゆえに全員逃げた中で、総裁職を受けた罪。
何も知らないアホならともかく、植田氏は日銀審議委員時代に正当派金融論から逸脱する提案に対して、いつも強硬に反対していたので事情はよくわかっていたはず。
彼が総裁職を受けず誰もが総裁職を受けなければ日銀の惨状に世の中が気がつき、事態はここまでは悪化しなかったはずだ。(それでも相当のダメージがあったとは思うが、これからの壊滅的事態には至らなかったかもしれない)」
8,「全部の責任を押し付けられそうな植田日銀総裁はかわいそうか?」
今朝、以下のリツイートが私のX に来た。
「うえちゃん可哀想に、全部責任押し付けられてさっ」
以下のように回答した。
「それが世間。それがわかっているから、候補にあがっていた優秀な日銀OB,財務省OBは皆逃げた。2023年段階ですでに日銀が詰んでいたのは明白だったから。すべて前任者のせいにして逃げられるのならば、皆が名誉と高給とやりがいがついてくる総裁をやりたがっていただろう」
9.「正当派金融論に基づく主張は、適当な言論か?」
昨日、以下のpリツイートが私のX に来た。.
「あ、もう政界引退されてたんですね。 公職に在られる方が適当な言論ばら撒いてるのが気になったのですが、
現在は純然たる民間人とは知らず失礼しました」
以下のように回答した。
「正当派金融論に基づく主張は、適当な言論とは言わない」
10.「現在ビットコインに人気があるわけ」
昨晩、以下のリツイートが私のX にきた。
「じゃあその理屈でビットコインを説明しなさい(笑)」
以下のように回答した。
「刷り過ぎで価値が希薄化している法定通貨に対しビットコインは発行上限が決まっているから。
そんなことも知らないの(大笑)」
さらに反論が来た。
「ビットコインは理論上、際限なく分割できます(笑)そんな事も知らないの?(笑)」
以下のように回答した。
「分割したところで総量は変わらない(大大大笑)」
11.「日銀の保有国債額は償還日が来るとかってに減少するのか?」
今朝、以下のリツイートが私のX に来た。
「国債は満期が来たら償還されるんで売らなくても勝手に無くなりますよ…..
(あれこの人国債の専門家じゃなかったっけ??)
以下のように回答した。
「なんたる情弱者。この毎年の大幅赤字予算で、どうやって還資資金を集めるのか?大増税?増税が出来なければ償還(10年国債は
10年たてば保有者に返さねばならない)のための資金集めのために借り換え債を発行しなければならない。
この12年間(新発債+借換債)の60%から90%を買ってくれ無くなれば、誰に売りつけるの?金利80%くらいになれば
買ってくれる人も現れるだろうが、そうなれば莫大な支払い金利で予算が組めない。結局、日銀が買わざるを得なくて
200年たっても300年たっても日銀の保有国債額は減らない(=どんなに物価が上昇してもお金はバラマキ続けなければなし)。
12.「旧円と新円は名前は同じでも全く違うモノ(片方は法定通貨で片方は法定通貨ではない)」
「100年後、日本は円を使っているんでしょうか? 明治初期から使っているそうですが、それ以前は違ったのでしょう」
以下のようにか回答さいた。
「同じ円という名前を使っているから、間違いやすいが、日本では戦後(確か3円以上の)通貨を法定通貨では無くし、
新しい法定通貨を導入した。昔の法定通貨でない円を「旧円」。今の法定通貨を「新円」と言った。通貨は全く別のモノに
変わった、ということ。なにせ旧円は既に使えない紙屑だからだ」