「大きな金融/経済の流れを理解していないと身の破滅となってしまう」「いよいよ消費者の間に原油不足の影響が出始めた」

2026年05月21日

「大きな金融/経済の流れを理解していないと身の破滅となってしまう」

「将来においては、今後の財政赤字と公債残高の規模、中長期の財政運営方針によっては、市場が政府の償還能力を疑い、国債価格が急落して長期金利が急騰する可能性も排除できない」

「債務残高が発散・拡大し、財政破綻に陥った場合には、どのような事態になるのだろうか。(中略)国債の元利支払い以外の支出(社会保障、公共投資、諸々の行政サービスのための支出)を大幅に削減したり、大幅な増税をして、超緊縮財政をとらなければならないことになる。いずれにせよ、国民の生活は大変なかく乱を受けることになる」

―――>これは、私の論考ではない。26年も前の内閣府の「2001年度年次報告書」内の文章だ。

かなりの警戒警報だったと思う。

その2001年度末の累積赤字は約500兆円。現在は1434兆円と3倍にも膨れ上がっている。

それにもかかわらず、内閣府が恐れていた「大幅な大増税」や「国債の元利支払い以外の支出(社会保障、公共投資、諸々の行政サービスのための支出)の大幅に削減」が起きていないのはなぜか?

2013年がこういう事態を回避or 先送りするために異次元緩和という美名のもと財政ファイナンス(=政府の歳出を税収の替わりに中央銀行が通貨を増発することで賄う)を開始したからだ。

ちなみにこの時の累積赤字は969兆円。内閣府の警告時から2倍に増えている。

財政ファイナンスは金融論ではハイパーインフレ(=通貨の紙くず化)を招くからと禁じ手中の禁じ手とされている行為である。

その危機先送りが、今、円という通貨の価値棄損並びに長期金利の高騰という形で爆発しつつある。

そういう大きな金融/経済の流れを理解せず、デイトレーヂングで喜んだり悲しんだりしていると、身の破滅となってしまう。

政治家は国民を地獄に押しやることになる。

https://share.google/eeCmmWnPzukkWjbs9

 

2.「いよいよ消費者の間に原油不足の影響が出始めた」

(昨日X に書いた文)

いよいよ消費者の間に原油不足の影響が出始めた。原油から作る製品は精製原油をアジアに輸出しそこで作っているものも多いから影響が時間差を伴って現れる。事態深刻化はこれからである。こんな時にガソリン補助金等で石油減少を加速せる政策が正しいと思っているのか?

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC190D90Z10C26A5000000/

 

3.「新幹線のホームで聞いた会話」

(昨日X に書いた文)

先週金曜日金沢に行くために、東京駅の新幹線乗り場で行列に並んでいたら、真後ろの男性2人が大きな声で喋っているのが聞こえてしまった。話の内容からして小規模な建築関係会社のオーナー二世のようだった。 塗料が手に入らないんだよね。うちなんか仕事ができなくて倒産しちゃうよとの話だった。そんなこと大きな声で話す内容ではないのになぁとは思ったが、実際自分で聞いてみると、政府がいくら大丈夫だと言っても、現場は苦しいんだろうなと思わざるを得ない。石油関連製品は「金を払っても手に入れない状態」は回避できたとしても相当な値上がりが予見される。当然、一般消費者物価にも影響与えることになるだろう。 唯一できる事は日銀が利用し、ジャブジャブに余ったお金を回収することだが、それをやると日銀がザエンド。円が紙屑化する。 日本は財政余力(=赤字国債発行余力)、日銀の政策余力、備蓄石油をポピュリズム政治の結果(=政治家が議席を確保したいために)全て平時に大胆に無駄遣いをしてしまった。それらをはやしたなんちゃって教祖様たちの責任も非常に大きい。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC190D90Z10C26A5000000/

 

4,「日本のように政府・中央銀行が跋扈している市場では、膿は尋常ならざるエネルギーで噴出する」

(昨日X に書いた文)

中東情勢を理由に長期金利が上昇している。 日本は日銀の国債爆買いで、長期金利を極低位に押さえつけてきたが抑えが効かなくなってきた。 他国に比べてとんでもない規模での財政ファイナンス(=中央銀行の国債購入による国債価格の押さえ付け)をしてきた結果、レベル修正で世界で最も大きい幅の長期金利上昇が予想される。 資本主義経済(=市場経済) 下では歪みは、時時刻々と微調整されていくが、日本のような市場原理の働かない政府や中央銀行が跋扈している市場では、膿は尋常ならざるエネルギーで噴出する。

 

6.「うれしいツイート」

うれしいツイートをX にいただいた。

「知る人ぞ知るレジェンド。 まだ『円安=悪』『日本円は安全資産』という空気が強かった頃から、個人投資家に対して、日本の財政・金融構造の危うさと、ドル資産の優位性を30年近く語り続けた男がいる。その名は 藤巻健史氏。

バリュエーション、実質金利、PPP、経常収支。 時代ごとにマーケットの共通言語は変わる。 それでも彼は一貫して、『円という通貨の構造問題』と『ドルの相対的優位』を訴え続けた。

当時、多くの国内投資家が見ていたのは短期的な円高・円安。 しかし藤巻氏が見ていたのは、日米の金融政策格差、財政規律、国債市場、そして通貨の信認だった。 「日米金利差が拡大すれば、ドル高円安は止まらない」『日本は金利を正常化できない』『円の価値希薄化は続く』

こうした主張を、まだドル円が100円台だった時代から発信し続けていた。 結果として、ドル円は159円圏。 もちろん未来を完全に当て続けることなど誰にもできない。 だが、長期の構造変化にライトを当て続けた功績は大きい。

暗かった為替市場に、『日本円というリスク』を真正面から持ち込んだ存在。 もしドル資産を持つきっかけになった人が日本にいるなら資産形成に貢献している人も少なくないだろう。 マーケットはいつも、最初に警鐘を鳴らした人を笑う。 そして、最後にその意味を理解する」

 

7.「さすが元総務大臣村上さん」

産経新聞ニュースいわく「村上前総務相『大政翼賛会みたい』 自民の新議連『国力研究会』を批判」

――>さすが村上さん。村上水軍の反骨精神を受け継いでいる。自民党では、数少ない財政規律を重視されている方。

https://www.sankei.com/article/20260519-MEO3H634ZBNR3CQZGBALSGR5DA/

 

8,「村上前総務大臣は非常に礼儀正しい紳士」

余計な話ではあるが実は、上述の村上前総務大臣は小学校から高校まで私の2年後輩。ただし彼は大学は東大に行かれたので、私の後輩ではない(とほほ) 小学校の運動会では6年生の1人が2年下のクラスの引率等の先生補助に1日派遣される。私は彼のクラスを担当したのでその後も彼のクラスメイトから慕われて(?)いた。 国会で村上さんとお会いすると座っていたソファーから重い体を持ち上げ「先輩!」と立ち上がり挨拶してくださったものだ。 反骨精神や体つきから傲慢だと誤解されてる方もいらっしゃるようだが、非常に礼儀正しい紳士である。

 

9.「もう一つ余計な話」

私が出版した本の大部分は、私の顔写真やデッサンが表紙になっている。最近では著者が表紙になるパターンは多い。

しかし私の最初の本「外資の常識」が出る前には著者の写真が表紙に載っている本はまずない。その意味では「外資の常識」がブーム(?)の火付け役だったのだ。

おにぎり顔イラストで有名だった著名イラストレーターの南伸坊さんが表紙をデザインしてくれたのだが、編集者が、私の顔写真を参考にと持っていったところ、南さんが「この醤油顔、バター顔と180度違う。外資のイメージと真逆で面白い」と私の写真をそのまま表紙に使われたそうだ。(喜んでいいのだか悲しむべきなのか?)

そしてその後、著者の顔写真を使うのが単行本のブームになったと、編集者から後に聞いた。以上、出版裏話。

 

10.「さらなる余計な話」

私の写真が本の表紙になったのは、この「外資の常識」が初めてではない。 確か「2年生の理科」という教科書の右上のほうに虫眼鏡を使って遠くを見ている私の写真が載っている。 担任の先生が「藤巻くんちょっと来なさい」と言って学校で撮った写真である。今70歳位で、小学校の時、理科が嫌いだった方、教科書の表紙に嫌悪感を感じたせいかもしれませんよ(苦笑)。

 

11,「税金は円で納めねばならない」

以下のようなリツイートが私のX に来た。

「ずいぶん賢いですね。

日本で生活していると日本円で税金を納めなければいけないのはご存知ですよね」

以下のように回答した。

「そんなこと誰でも知ってるでしょう。あなたが知ってるって自慢しないこと。近き将来、税金を払うときになったら1セントを円に変えれば問題なく税金は払える」