週刊朝日連載記事、南阿蘇で執筆(通常版)

2019年09月27日

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(↑ クロアゲハ デカー!)

(本文)

.地銀の不振は誰のせい? 

今週発売の週刊朝日連載「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」は「地銀の不振は誰のせい? フジマキが本当の理由を指摘〈週刊朝日〉」というタイトルで以下のyahoo ページで全文読めます。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190925-00000014-sasahi-bus_all

2.『日本経済は即死だ』フジマキが警鐘鳴らす米中為替戦争の余波

先週発売の週刊朝日連載「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」は「『日本経済は即死だ』フジマキが警鐘鳴らす米中為替戦争の余波」というタイトルで無料で全文読めます。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190918-00000007-sasahi-bus_all

 3.週刊朝日「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」第269回

週刊朝日「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」第269回は「「統計にだまされないために」というタイトルで以下の内容でした。半年前のコラムであることにご注意ください。「先日の金曜日、さし歯が抜けた。前歯で恥ずかしかったので、応急処置をしてもらおうと歯医者さんに電話した。先生はインフルエンザでお休みとのこと。週明け月曜日に予約を入れ、日曜日は古巣の三井信託銀行千葉支店のOB・OG会に出席した。顔を合わせたオオニシ先輩が一言。 「あれ~、フジマキは。政治家 と思っていたけど、歯なし家 だったんだ」

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政府統計を巡って国会が紛糾している。厚生労働省の毎月勤労統計の問題は、国会答弁などで聞く限り、あまりに初歩的なばかばかしいミスで、あぜんとする。ミスをした役人も長い間気づかなかった組織も、あまりにプアとしか思えない。 だから、私はこの問題について「粉飾」「忖度」などの印象を持たない。そうであれば、もう少し頭を使い、けむに巻くくらいの加工をするだろうから。 ところで、統計は正確なデータが出れば万々歳という訳でもない。我々はとかく数字で説明されると弱い。 「精緻なデータに基づいている」などと言われると、それだけでコロリと信用してしまうことか多い。 しかし、かつて市場で勝負するリスクテーカーだった私も、ときには’噺家’となって、データをうまく使って合法的なマーケット誘導を試みたものだ。

(中略)

偽りのデータを使うのは問題だが、基準年をどこに取るかは自由。基準年次第で、正反対の結論を導き出せる。 図表を見て分析するのではない。まず結論ありきで、自説に合う図表をどうっくるかを考えるのだ。そして噺家となり、皆を誘導する。 金融の世界では「正確なデータに基づいている」と言われても、妄信しないほうがいい。噺家アナリストにだまされないよう、最低限の金融の勉強をお勧めしたい。」 

4.週刊朝日「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」第270回

週刊朝日「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」第270回は「中国に追い抜かれ、取り残される日本」というタイトルで以下の内容でした。半年前のコラムであることにご注意ください。「 参議院の超党派議員団の一貝として、2月18~19日、北京で開かれた第8回日中議貝会議に出席した。朝日新聞の19日付朝刊「中国共産党幹部と会談」の記事の通り、中国共産党序列3位の栗戦書氏も表敬訪問。40分の予定が1時間半も会ってくれる歓迎ぶりだった。 最も驚かされたのは、我々に対する警護。多数の警官が動員され、信号で止まることなく高速道では一般車両を止め、まるでプライベート道路。空港まで1時間の道程が20分で着いた。 参議院の事務局員がこそこそと話していた。「次は中国議員団が訪日するけど、我々ができるのはホテルから国会議事堂までパトカー一台で先導するくらいかな~。国情の違いと説明するしかないだろうな」 同僚の国会議員に話すと、「私か市長として訪中したときもそうでしたよ」。歓迎ぶりはうれしいけど、市民はたまらんだろうな~。この点は日本がはるかに先進国な気がする。

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19日に中国企業を視察したが、ショックを受けた。ここまで進んでいるのか。経済同友会の小林喜光代表幹事が「日本は遅れた」と発言していたインタビュー記事を思い出した。

(中略)

日本のスーパーは夕方になると値札を赤のペンなどで書き換える。この中国のスーパーは一見紙のような値札が、実は電子機器。時間の経過に応じ、(きっとビッグデータを参考に)価格を変える。売れ残りを減らす手法の一つなのだろう。 私は04年に中国・天津の大学で「デリバティブ」の講義のため、初めて中国を訪れた。当時、中国は日本より20~30年遅れていると思ったものだ。今やAIの分野では日本の10年先を行く。AI企業で働く若者たちは生き生きとしていた。 中国は40年前に市場経済を導入後、大発展した。その事実を日本はかみしめるべきだ。市場原理の働かない日銀が国債年間発行額の8割を買ったり、大量の株式ETFを買ったり。日本はますます計画経済化している。今こそ真の資本主義国家へ大改革が必要だ。 日本が遅れている事実をきちんと認識せずボケッとしていると、世界に取り残されると感じた2日間だった。」

5.米投資ファンド新生銀行より撤退

昨日の日経記事。現在の株価で換算して1株4250円の割り当て増資(08年)に応じて新生銀行の筆頭株主になった米投資ファンドが¥1387円で売り出した退出するとのこと。昨今の銀行業の不振を象徴。異次元緩和の罪。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO50148070U9A920C1EE9000/

 付録(フジマキな日々)

1.本の執筆

9月15日(日)から24日(水)まで熊本に一人こもり本の執筆に専念した。正確に言うと21日(土)まで専念し、22日(日)からは家内が合流して、玉名温泉、霧島温泉に一泊ずつ。24日帰京。書きたかった本の内容が思った以上にあったので、その分類作業に追われて、思ったほどには作業が進まなかったのは残念。IMG_4107IMG_4061IMG_4175IMG_4055

 2.南阿蘇村復旧状況

南阿蘇へ向かう俵山トンネル線が9月14日3年数ヶ月ぶりに開通。被災直後は空から見るとブルーシートばかりだったのに、よくここまで復興したとの感が強い。

3.稚内の風と南阿蘇の風

講演と絡めて、今まで日本中いろいろなところを回ったが、稚内と南阿蘇の風は最高だと思う。そもそも若い頃は風など気にしなかったが、歳をとったせいか、素晴らしい風に会うと天国に行った気分になる。この風の気持ちよさは人工的には、なかなか作れないだろう。温泉も露天が好きなのは火照った体を風に当てたいからかもしれない。

4.八坂神社の神秘

平田さんに連れられて行った南阿蘇村・八坂神社の宮司・田尻さんは、私の本の愛読者でもあるそうで感激。平田さんに同行するのを突然決めたのだが、私が昔書いたエッセーの中のワインセラーでのドジ話をよく覚えていてくださったには驚き。博識でいらっしゃる。その田尻さんがお書きになったのが、「古代「火の国」の象徴・「炎のピラミッド」の発見」(出版社・熊本出版文化会館)。今から1500年前に、阿蘇神社と八坂神社及びその補完社群が、黄金比・フィボナッチ数列を基にして正確無比に造成されていることを発見し、論文に纏めた力作だ。IMG_4020IMG_4036 IMG_4031

5.阿蘇山の噴火

9月14日から阿蘇が噴火をした。パソコンから顔を上げると噴煙が目の前に見えるが時に茶色になったり、時に白色になったり、またいろいろな方向になびいていく。農業に多少なりとも影響が出ているとも聞く。これだけ、毎日噴煙を上げていたら、少なくとも地元のTVニュースになるのでは?と思ったが、全く無し。日常茶飯事になったのか?IMG_4097IMG_4109IMG_4154IMG_4083IMG_4067IMG_4148

6.宿澤さん

TVでロシアVS日本のラクビーを見ていたらSMBC(三井住友銀行)の宣伝に、早稲田のエース、元ラクビー全日本監督、住友銀行で将来を嘱望されていた宿澤さんの映像が流れた。宿澤さんは三井住友銀行の将来の頭取候補と言われながら、専務のときに山で亡くなった。ラクビー界にしろ、SMBCにしろ惜しい人を失った。宿澤さんといえば、私が自宅を立てるとき、融資部が「ディーラーみたいな水商売の人に多額の融資なぞできる加」となったとき、宿澤さんが「フジマキさんなら大丈夫ですよ」と言ってくれたおかげで融資が降りた、と我が家の融資担当者から聞いた。ちなみに早稲田ラクビーと言えば、宿澤さんと今泉君をまずは思い出すと思うが、私が早稲田の大学院(公共経営経済学科)で教えていたとき、「何も吸収しそうな、でかい生徒がいるな」と思ったら平泉君だった。 

7.地獄温泉、辰頭温泉、玉名温泉、霧島温泉

①地獄温泉(阿蘇)普段は車で15分で行くのだが、震災の影響で、道路は補修中で砂利道。50年の運転経験で砂利道でスリップし2度程、怖い思いをしているので慎重運転。25分かかった。ただ平日だったのと、やはり緊張感ある道のせいか、入浴客は私のほかに1人しかおらず、地獄温泉を占有した気分で最高。昔はかなり恥ずかしい男女混浴だったが、今は男女とも水着着用。IMG_4120IMG_4125IMG_4127

②辰頭温泉 金曜日に1時間車を運転して出かけた辰頭温泉は地元民しか行かないような炭酸泉温泉。平田さんの推薦温泉だ。

③玉名温泉。九州での最後の2日間は家内が合流して温泉を回ってきたが、家内をマーサージしてくれた玉名市の40歳代くらいの女性が、予約の名前を見た途端「やっぱり。ご主人の顔を見てひょっとして、と思ったんですが、あの藤巻さんですね。朝日新聞beの『藤巻兄弟』ずっと読んでいました。懐かしいです」とおしゃってくれたのは、本当にうれしかった。連載を終了してからもう8年もたつのに、まだ覚えていてくれているんだ!

④霧島温泉 昔、朝日新聞beで連載していたころ、「私の好きな日帰り温泉ベスト5」とのお題を頂戴し、この回答ので一番に挙げたのが霧島の親湯温泉。しかし残念なことに新燃岳の噴火で閉鎖になってしまった。新湯は、硫黄臭ぷんぷんで、「これでもか!」というほど真っ白なお湯だった。新湯温泉の閉鎖は返すがえすも残念だが、立ち寄り湯をした旅人山荘、宿泊したホテル「一心」のお湯も申し分なかった。 

10.蒲生市にて 

①蒲生神社 日本維新の会で同士だった山之内さん(2年間衆議院議員)が宮司をしている神社が鹿児島空港のそばにあることを思い出し、空港に行く前に予約なしでお邪魔する。蒲生神社は日本一大きいと言われる巨木(楠)がある。家内はNHKの特集で見たことがあるそうだ。ご夫婦と歓談。IMG_4256IMG_4246IMG_4243

②竜門滝 山之内さんイ教えてもらった滝。隠れた穴場だった。

11.藤巻健史の1週間

9月11日(水)18:00~21:00 親しくさせていただいている元日銀理事の山本さんのオフィスを訪ねた後、飲み会。定期的に金融論をたたかわせていただいている。

IMG_40039月12日(木)14:00―15:30 理事をしている東洋学園大学で証券会社より余資をどう運用するかの提案を聞き、コメント。組織の性格上、大きなリスクは取れない中で超定期金利時代にどう対処していくかの議論。19:00 軽自動車検査協会理事の佐藤さん主催の飲み会@新橋京矢。佐藤さんと三遊亭楽麻呂師匠が「選挙ご苦労様会」をしましょうと提案してくださり、開催された。

(↓ 楽麻呂師匠、佐藤さんと、我が夫婦)IMG_4005

(↓参加者は以下の通り。(プロフィールは佐藤さんの紹介を引用) 飯森桃子さん(東京東海笑点 オルクドールサロン東京担当)、生内敦子さん(簡保ジャパン 絶賛熱烈純烈婚活中)、河上洋右さん(日本空港ビル顧問 財務省の5年先輩)木村淳子さん(アッヴィ合同会社 本当の博士)、佐藤宣之さん(軽薄短小協会理事 名古屋大学客引教授兼職)、三遊亭楽麻呂師匠(円楽一門会事務局長 おはこは「よっちゃん」)、ソンウンキさん(在日本韓国大使館参事官 韓国財務省より出向)、滝澤英之さん(滝澤酒造代表取締役 タッキー)、中山光輝さん(内閣感冒副長官保湿内閣参事官 財務省の4年後輩)、藤巻健史、藤巻綾子(藤巻健史様専担警察官兼検察官兼裁判官兼執行官)、横地直英さん(ファラリス代表取締役 黒澤明監督最後の直弟子))IMG_4009IMG_4010

9月15日(日)~9月21日(土)

買い出し、並びに下記を除いてただただ本の執筆。スモウとラクビー(日本VSロシア、フィージィーVSオーストラリア)は見た。普段は全くと言っていいほどテレビは見ないのだが、さすがに執筆最中に頭を休めようと思うとテレビを見てしまう。

(9月15日)10:00 羽田発ANA643便で熊本へ。15:30~元日銀熊本支店長平田さんと八坂神社の宮司さん訪問。17:00=22:00 南阿蘇村の実力者の今村健正さん宅で平田さんとの飲み。IMG_4013IMG_4026IMG_4071

(9月18日)お昼休みに地獄温泉。IMG_4117IMG_4112IMG_4113

(9月20日)1時間車を運転して辰頭温泉。

9月22日(日)10時に南阿蘇を出発して玉名市へ。玉名市の日帰り入浴施設・司温泉でマッサージ、昼飯・温泉。15:00にホテル尚玄山荘にチェックイン。再度1時間マッサージ。17:00-20:00 元玉名市長の高嵜さんと玉名市経済界の重鎮の方々と我が夫婦で宴会。高嵜さんのところを訪ねるのはこれで3回目だ。最初は高嵜さんがまだ市長時代で市役所やご自宅を見せてくださった。高嵜さんは日本の財政に危機感を持っていらっしゃる点で、私と考えが似ている。とてもいい方。本来18:00からのはずの宴会開始時間を台風接近のため17時からに変更。地元の方はたびたび台風に会っているせいか、そして予想能力がさすが。宴会が終わりホテルに戻ったとたん、台風の暴風圏内に入った。玉名市はNHK大河ドラマ「いだ天」主人公、金栗四三さんの生まれた地。IMG_4184

(↓ホテルの部屋から観察していたサギ?)  IMG_4187   IMG_4190 

9月23日(月)

9:00尚玄山荘チェックアウト、霧島の旅人山荘で日帰り温泉。昼食後14:45分「一心」チェックイン。部屋風呂堪能。16:00-17:00マッサージ。非常にお上手な方だった。18:20-夕食。爆睡。IMG_4198IMG_4218IMG_4213

 9月24日(火)

11:00のチェックアウトまで部屋風呂を堪能した後、姶良へ。日本維新の会の元衆議院議員・山内さんが宮司をしている蒲生神社へ。山内さんと歓談した後、武家屋敷通りをちょっとだけ探索した後、「龍門滝」、島津藩が荷物搬送用に作った「金門橋」を見学。16:20鹿児島発ANA628便で帰京。IMG_4263IMG_4261

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9月25日(水)

19:00の金子さんと原田さんとで食事@表参道ブノア。元住友生命専務の古河さん主催の獺祭ツアーでの仲間。この店は金子さんが財務省からフランス大使館に出向していた時に、内海財務官(当時)に連れて行ってもらったパリのお店の東京支店とのこと。さすがおいしかった。IMG_4287

9月26日(木)

昨晩は昭和25年生まれの人たちの会「虎の会」に出席。前回は着いたら「来週の今日ですよ」と係の人に言われた。昨晩も到着したら誰もいない。え、また間違えた?係の人に「まだ17:55です。18:30からです」「アチャー、18:00スタートじゃなかったんだ」。しかしだんだん正しい時間に近くなっているから良し、とする。予定を忘れるようになったらボケだけど。選挙では落選が決まるのがビリだったから、それ以降、何でも一番乗りにしている、とエクスキューズ。(注:私が隣の女性(長谷川さん)に寄りかかって見えるのは、「皆さん、写真に入るよう、真ん中に寄ってください」との指令があったからですので、誤解なきように(苦笑い))しかし、長谷川さん、なにか迷惑そうな姿勢ですね(笑い)

(↓写真 前列左から藤巻、長谷川さん、根津さん(東武百貨店名誉会長・根津美術館館長)、岩田さん(前アスクル社長)、塚本さん(元みずほ銀行頭取)後列左から牟田さん(宮沢洋一君秘書・私の小学校の時のクラスメート・中・高は別のクラス)、竹井さん(クリストフ・ジャパン会長)、芦原さん(芦原太郎建築事務所所長)、稲葉さん(リコー取締役会議長・元日銀理事。中学の時の我が中学の図書委員長。私は書記長)、高橋さん(学校法人五島育英会理事長)、柳井さん(元三菱商事副社長・ジュンちゃん(私の幼稚園のクラスメート・男の子4人のうちの一人)、大塚さん(日本精工相談役)、古賀さん(野村ホールディングス会長)、山田さん(元、香港上海銀行在日副代表)なお宮沢洋一さん(自民党・私の小・中9年間クラスメート)は来客のため、途中退席で写真委は無し)IMG_4292